ジャニーズ事務所から新たな５人組グループ「Ｓｅｘｙ Ｚｏｎｅ（セクシー・ゾーン）」が今年１１月、デビューすることになり、２９日、東京・帝国劇場で会見を行った。平均年齢１４・２歳は同事務所史上最年少でのデビュー。ドイツ人の父と宝塚歌劇団出身の母を持つ１１歳のマリウス葉は、ジャニーズのデビュー組では最も若い。「セクシー」を象徴するバラの花を手に、佐藤勝利（１４）は「日本中に名前を知らしめたい」と活躍を誓った。
貴公子ファッションに、一輪の“セクシーローズ（バラのプリザーブドフラワー）”を手にした少年たちが、鮮烈なデビューを飾った。
「Ｓｅｘｙ Ｚｏｎｅ」を構成するのは、ジャニーズＪｒ．のユニット「Ｂ．Ｉ．Ｓｈａｄｏｗ」で活躍していた中島健人（１７）、菊池風磨（１６）と佐藤、マリウス、今年３月に事務所入りしたばかりの松島聡（１３）。５人はこの日、先輩グループ「Ｋｉｓ―Ｍｙ―Ｆｔ２」の公演に出演するため同劇場にいたが、デビュー発表会見の３０分前にジャニー喜多川社長（７９）から「ユーたち、今日デビューだから」と聞かされた。「びっくりの一言」（中島）、「頭が真っ白。人生のビッグサプライズ」（菊池）。その場で振り付けを教わり、１１月発売予定のデビュー曲「ＳｅｘｙＺｏｎｅ」をファンの前で初々しく披露した。
関係者によると、メンバー選考は二転三転し、決定したのはわずか４日前。ジャニー社長が「マイケル・ジャクソンのセクシーさをイメージした。最近は『イケメン』とかいうけど、男はセクシーでなきゃいけない」との思いで命名。グループ名にふさわしく、抜群のルックス、実力を備えた５人が選ばれた。今後は他のジャニーズＪｒ．も巻き込んで、年齢別にユニットを拡大する計画もあるという。
デビュー時の平均年齢は「Ｈｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰ」を抜いて事務所史上最年少の１４・２歳。中でも最も若いマリウスは、母が宝塚在籍時、現在、女優の真矢みき（４７）、涼風真世（５１）と同期で、男役・ヨウ明（あきら）として活躍。ジャニーズ事務所デビュー組では初のハーフと話題性は抜群だ。デビューの夢をかなえるため、長年暮らしていたドイツを離れ、３か月前に一家で来日したばかり。「ドイツだけでなくヨーロッパ全域でコンサートがしたい」と目標を語った。
５人はＶ６以来、嵐、ＮＥＷＳ、Ｈｅｙ！―が担当してきたフジテレビのＷ杯バレーボール（１１月４日～１２月４日）のスペシャルサポーター就任も決定。「シングル、アルバムをいっぱい出して、日本中に名前を知らしめたい」（佐藤）、「嵐さんとは同じ５人だし、レコード会社も同じなので目標に頑張りたい」（中島）と若き５人の精鋭は、ジャニーズの次世代を担うことを誓った。
◆プリザーブドフラワー 花を美しいまま、長期保存できるように専用の液体を用いて加工したもの。
