歌手でレーサーの近藤真彦(48)の半生が、9月5日開幕のミュージカル「DREAM BOYS JET」(29日まで、東京・帝国劇場)で舞台化されることになった。27日、都内で行われた製作会見で発表された。「Kis―My―Ft2」の玉森裕太(23)が初座長を務め、マッチもスペシャルキャストとして24年ぶりに舞台出演する。
会見の中盤、玉森から促されたマッチがサプライズ登場すると、会場中がどよめきに包まれた。89年の「イダマンテ」(市川猿之助=現・猿翁演出)以来の舞台となるが「(総合演出の)ジャニー(喜多川)さんの熱さに負けた。『ユーがいなきゃ成立しない』と口説かれて…ジャニーさんの演出じゃなきゃ、一生舞台に出ていなかったかも」と決意を語った。
04年にスタートした「DREAM―」シリーズは滝沢秀明(31)、亀梨和也(27)が主演してきた人気作品。今回はアイドルからレース界に参戦した伝説の男・マッチをテーマにした映画を作る、というストーリーで、その劇中劇の主役を3代目座長・玉森が演じることになる。“マッチ役”に挑戦する玉森は「雲の上の方。マッチさんの名を汚しちゃいけない」と、背筋を伸ばした。
劇中のレースシーンもマッチが監修、帝劇で初めて本物のレーシングカーを走らせるという。「レーサーのギリギリの心理を表現したい」とマッチは意気込んでいる。千賀健永(22)、宮田俊哉(24)らも共演。
[2013/6/28-06:00 スポーツ報知]
マッチ、24年ぶりミュージカル出演
2013年6月28日
レーシングチーム「KONDO Racing」のオーナーで歌手の近藤真彦(48)が、東京・帝国劇場公演「ドリームボーイズ JET」(9月5~29日)で24年ぶりにミュージカルに出演することが27日、都内で行われた会見で発表された。
近藤の半生を描いた作品で、近藤はレーシングチームのオーナー役で特別出演する。自身のヒット曲を熱唱するほか、レーシングカーも舞台に登場する予定。同作でKis‐My‐Ft2の玉森裕太(23)が初座長初主演することも決まった。
ジャニーズ事務所の長男・マッチが舞台に帰ってくる。ミュージカル出演は1989年の「イダマンテ」(東京・中野サンプラザ)以来、実に24年ぶり。舞台出演も90年主演「若親分」(大阪新歌舞伎座)以来23年ぶりだ。マッチは「『一番上のアニキが舞台やってるよ』と、後輩に声をかけて見に来てもらえるようにしたい」と笑った。
出演は、ジャニー喜多川社長(81)の猛プッシュが決め手となった。アイドルからレーサーへ転身したマッチの半生を描いた舞台。2カ月前に社長から「俺、俺、俺。YOUの物語だよ。YOUが出なきゃ成立しないよ」と非通知の電話が突然、かかってきたという。「何かの詐欺かと思った」とマッチは笑いながらも、「ジャニーさんじゃなきゃ、やる気はなかった。今回がなければ一生舞台に出なかったかもしれない」と舞台挑戦を決意した。
社長の演出によるコンサートは過去にあったが、舞台は今回が初めて。ベテランの活躍に期待する社長は「ド頭からマッチ。すごいですよ、飛ぶのとは次元が違う」と“異次元パフォーマンス”を予告すれば、マッチも「オープニングからやばい。骨折して1カ月終わるんじゃ…」と身震いしてみせた。
舞台では、05年の楽曲「挑戦者」など自身のヒット曲を熱唱するほか、帝劇で初めてレーシングカーを舞台用サイズで登場させるといい、モータースポーツシーンの監修も担当する。
来年50歳を迎え、再来年にはデビュー35周年を迎えるマッチは「今回が50歳と35周年に向けてジャンプするきっかけとなった」。帝国劇場初出演するマッチが、フルスロットルで駆け抜ける。
「ドリームボーイズ」内容一新!! 近藤真彦物語 半生描く
2013年6月28日 紙面から
ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(81)が作・構成・演出を手掛ける人気ミュージカル「ドリームボーイズJET」の製作発表が27日、東京・芝公園の東京プリンスホテルで開かれ、歌手でありながらカーレースの世界に挑んだ近藤真彦(48)の半生を描くことが発表された。主演は昨年までのKAT-TUN亀梨和也(27)に代わり、Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)の玉森裕太(23)が務め特別出演の近藤はレース場面の監修も行う。9月5~29日に東京・帝国劇場で上演される。
04年にタッキー&翼の滝沢秀明(31)主演で始まった「ドリームボーイズ」。迫力のボクシングシーンが話題を呼び、05年からはKAT-TUN亀梨和也(27)の当たり役になった。だが今年は亀梨が10月から日本テレビ系の連ドラに主演するためスケジュールが合わず、喜多川社長は「それなら新しいものを作ろう」と、大胆なリニューアルを決意した。
カギになったのは近藤が05年に発表した曲で、劇中歌にもなった「挑戦者」。喜多川社長は「人間は挑戦することに意義がある、というのがドリームボーイズのテーマ」と、周囲の反対を押し切ってレースに挑んだ近藤の人生を題材に選んだ。「ユーが出ないと成立しない」と近藤を口説き、出演も取り付けた。
90年の「若親分」以来23年ぶりの舞台出演となる近藤は「レーサーの心理をリアルに伝えたい」と脚本作りにも参加する予定。「ジャニーさんに『飛べ』と言われたら飛ぶしかない」とフライングも辞さない構えで、喜多川社長は「オープニングからすごいよ。飛ぶなんて次元じゃないから」と大掛かりな演出に思いをめぐらせていた。
製作の東宝によると「世界初」の試みも実現する。KONDOレーシングの監督である近藤を通じて、日本レースプロモーション(JRP)が全面協力し、舞台に全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ用の本物のフォーミュラカーが使われることになった。近藤は「モータースポーツの魅力を少しでも感じていただけたら」と人気拡大に期待を込めている。
アイドル絶頂期にわがままを通したことを自覚している近藤は、「一番応援してもらってるときにレースの世界に行った僕をミュージカルにしちゃうんだから、ジャニーさんの発想はすごいよ」としみじみ。喜多川社長は「マッチは止めたってきかない。やりたいことをやるのが彼の人生だと思った」とうなずいてから、焦ったように「玉森たちにレースをやれって言ってるわけじゃないよ!」と伸び盛りのキスマイにくぎを刺していた。
◆喜多川社長から「俺、俺」謎の電話
喜多川社長は今年1月、近藤に何度も電話して出演をオファーしたという。
近藤は「毎日のように『俺、俺。電話ちょうだい』って(留守電で)連絡があった。でも名乗らないし非通知だから誰かわからなくて。最後に『ユーに話があるんだけど』って入っていたから、ジャニーさんにすぐかけ直したんだ」と、喜多川社長の独特な言葉遣いを笑いながら振り返った。
◆マッチ役の玉森 サーキットで勉強
“マッチ役”に抜てきされた玉森は、共演のキスマイ千賀健永(22)、宮田俊哉(24)とともに大先輩の横でガチガチになりながら「キスマイの武器、ローラースケートも盛り込みたい」と宣言した。
「サーキットに見学に行きたい。KinKi Kidsの(堂本)光一さんはコンサートのMCで何十分も(F1の)話をしている。ぜひ話を聞いてみたい」と、モータースポーツへの興味も深まっているようだ。
<近藤のレース歴> 84年富士フレッシュマンでレースデビュー。タレント活動と二足のわらじでF3000、F・ニッポン(現スーパーフォーミュラ)、ルマン24時間などに参戦した。00年に自らのチーム「KONDOレーシング」を設立し、01年から監督業に専念。スーパーGTには06年から参戦しており、07年の第4戦(マレーシア・セパンサーキット)で初優勝し、通算4勝。
<あらすじ> アイドルからレース界に転身した伝説のチームオーナー(近藤)の半生が映画化されることになった。主演の座をめぐって若手俳優(玉森)と現役トップドライバー(千賀)が衝突し、サーキットで対決する。ライバル関係の中で、エンジニア(宮田)を通じて2人にきずなも芽生えていく。